BOBBI BROWN × PREMIUM SIX
第九回目 渡辺佳子(美容ジャーナリスト) 所属:イプシロン
今年の秋は穏やかで過ごしやすかったですが、さすがにそろそろ冬仕度。気温が下がるとどうしても冷えが出て顔色の悪さが気になってきます。私はもともと、 疲れるとオークルみが強くなる肌なので、〝くすませない〟〝万一くすみが出てもそこまで顔色が落ちないようメイクでトーンアップさせておく〟。この美容活 が欠かせません。
くすませないためにしている対策は割とシンプルで、
(1)揚げ物や白砂糖系おやつをできるだけ控える
(2)なるべくたくさん野菜を摂る
(3)体調が崩れたときには野菜オンリーのヴィーガン食にして胃腸の負担を軽くする
(4)コーヒーや紅茶などのカフェインよりハーブティや天日干しの番茶を飲むなど。
白砂糖系おやつというのは一般的なスイーツのことで、正直、全面禁にしてしまうと爆発しそうなので、自宅では食べないルールにして外でお茶やランチ&ディ ナーのときは食べたいものを食べるという自分内メリハリで笑。そんなわけなので外食で美容系おやつがあるととても嬉しい!
話題の「渋谷スクランブルスクエア」オープン前の内覧に行かせてもらい、そこで出合ったのがナイスなヘルシードリンク&おやつスポット。7階のイベントス ペースに併設されている「Trueberry」のカウンターです。ここは〝tokyovegan(東京ヴィーガン)〟を提唱していて、ヴィーガンスムー ジーやヴィーガンパフェが種類豊富!しかもイチジク+リンゴ+マンゴー+クコの実+ココナッツミルクのスムージーというように他にはなかなかない工夫され たブレンド(これがいちばん美容系の推しだそう「ココフィグ」という名前)があります。パフェもスーパーフード×グラノーラで、アイスやクリームは豆乳か ら作るというこだわり製法なので、罪悪感少なくおやつを楽しむことができそう。
では、メイクアップで仕込むトーンアップはどうするかというと、これは長年の経験上ファンデを塗る前に勝負が決まります。昨今は、ファンデの色が白っぽい だけで今っぽくない古い顔になってしまうので、ファンデは自分の肌の色に極力近い色で薄づけが基本。そうなるとスキンケア終わりからファンデ前のタイミン グのベース段階でトーンアップをすることになりますね。
ボビイ ブラウンの「イルミネイティング フェイス ベース」はピンクみのあるカラーがポイント。ちょっとピンクすぎません?と思うかもしれませんが、肌に伸ばすそばから密着→透明度が出ながら\ピタっ/と とまるので、仕上がり的には〝ほんのり透明度アップ〟くらいな落ち着き具合なのです。SPF25(PA++)のUV防御つきなので、年間通してベーシック な紫外線ケアができるのも安心です。ベース段階で目ざすのは〝わかるかわからないか程度のトーンアップ〟なので、軽く薄いベールをかけるだけでOK。2度 塗り&3度塗りと塗り重ねてもこのベースの場合は白浮きしませんが、薄くきれいなひと塗りベースで十分。くすみ対策は1アイテムでイッキにではなく複数の 仕込みで効果を上げたほうが自然なので。
もうひとつの仕込みはファンデーション後、チークでします。血色を自然に足して見せるチークは、パウダリーよりもクリーミーなほうが失敗しないので私はク リーム派。色みは、ボビイ ブラウンでいうと「ポット ルージュ」の06 パウダーピンクや03 ブラッシュドローズといった、ややくすみ系ローズが私の場合はベスト。顔色がかなり悪い、くすみが強い人は03のカラーのほうが効果が見えやすいと思いま す。
そしてこれを、ボビイ ブラウンの教えに基づき「フルカバレッジ フェイス ブラシ」に取って、頬の上から目の下に向かって半円を描くように入れていきます。このブラシは本来はファンデーション用ブラシなのですが、下地にもポット ルージュのような練りチークにも使える優れモノ。ポット ルージュの場合、指でとると最初の着地点に多めについてしまい伸ばすときにどうしても肌を引っ張ってしまう(=シワのもとなので極力避けたい)ことをしな くてすみますし、なにより色のボケかたが適度。苦労なく、いい感じの自分の血色ふうに発色させられるので。このブラシを知らない方は、ぜひカウンターで体 験してみてほしいです。もちろんブラシに取りすぎたらそれなりに濃く出てしまいますので、最初は、なでるくらいの力ですべらせる程度で。それで足りなけれ ばまた重ねるというようにすれば、つけすぎの失敗はなくきれいにぼかせます。
ボビイ ブラウンは先ほど話に出た渋谷スクランブルスクエア、6階のビューティーフロアに素敵カウンターが新規オープンしていますので、Trueberryのカウ ンターを見つけた後で、1つフロアを降りて寄ってみるのもよいかなと。あるいはボビイ ブラウンでいろいろお試しした後で1フロア昇っておやつにしても!
「ポット ルージュはリップとしても使えるので、ルージュをつける前の下地につけておくのもお勧め。おやつを食べた後、口紅やグロスが色落ちして一気に顔色がくすんで暗い顔になってしまう惨事からも救われます!
美容ジャーナリスト
渡辺佳子
東京外国語大学を卒業後、欧州留学を経て美容記事作りの仕事をスタート。30年以上にわたって美容にかかわる流行りごとや最先端事情を分析して発信し続け、〝ビューティ界の目利き〟として幅広い世代に支持されている。(イプシロン所属)
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