BOBBI BROWN × PREMIUM SIX
第十五回目 渡辺佳子(美容ジャーナリスト) 所属:イプシロン
新しい年のお祝いはすみましたが、代わって今度は旧正月のお祝い、春節になりました。
旧正月は月の暦なので太陽暦とは少しずれて、今年は1月25日がお正月当日でした。
日本の暦でも2月4日の立春がひかえていますし、春の訪れを祝いながらまたも開運や幸運を願うチャンスが来る!と思うとちょっと得した気分になりませんか?(笑)
最近では美容界でも「Lunar New Year」と称して赤 × ゴールドの開運カラーを使った華やかな限定品を揃える動きが目立ちます。考えてみれば、メイク品は毎日視界に入るものですし、持ち歩くこともできる身近な ものなので、2020年のツキを呼び込むラッキーアイテムとして入手するのは秘かな開運術になるかも!

ボビイ ブラウンの新春に合わせた限定品は「リュクス&フォーチュンコレクション」。幸運を願うレッドにゴールドをかけあわせた限定開運デザインになっています。
とくにこの2つ、アイパレットとハイライティング パウダーは、コンパクトの色も中の色も、宝石の彩りを意識したルビーカラーやローズ系で構成されていて、見るだけで気持ちが上がります!

ハイライティング パウダー サンセットグロウ(限定1色)
税込 6,380円
今回限定のハイライティング パウダーは、ローズがかったピンクのやわらかい光にサテンぽさのあるゴールドの艶が含まれた、今春まさしく旬の色み。
ぼってりつかないようにすることが大事なので、大きめのブラシで力を入れず、サッと?の中央に春の光をのせる感じで。
年末の歌番組を見ていて思ったのですが、頬の高い位置にライトが反射して光るかどうかで肌作りのイマドキ度がわかりますね!
頬に光がなく顔全体がマットだと、きれいな仕上がりにまとめていても「いまの顔」らしくないのです。つまり少し顔が古い感じに…。
すごく感覚的なものではあるのですが、メイクは時代とともにうつろうものだからこそ、その〝微差〟は気にしたいところ。サッとひと塗りの旬の艶色で顔がアップデートできるのなら、それはしておいたほうがオトクなのではないでしょうか!!

ジュエル ローズ アイ パレット(限定1種)
税込 6,380円
もう1つの縦長コンパクトは、赤みブラウンがメインのアイシャドウパレット。ベーシックなブラウンメイクに赤みをプラスすることで、新春らしい華やかさと幸福感が出せそう。
左側の上から2つめの赤みブラウンを中心に、これと組み合わせやすい左上のマットなやわらかいピーチベージュ系が備えられていて(この色はシャドウをつけ る前のまぶたベースとしても使えます)この2色でグラデーションを作ったところに、右上のシマー質感のローズゴールド、右下のメタリックブラウン、下の シャンパンカラーのメタリックパールを好きに組み合わせいろいろなパターンで楽しめます。
目の下ラインに沿ってカラーを見せるのも楽しくて、たとえば左上のピーチベージュを入れれば自然なハイライトになって目もとが明るく見えますし、赤み系を入れれば簡単にモードな顔に。
最近のメイクはもう、どこに何を塗るかというルールはなく、好きなように好きな色を使って自分だけのアイメイクをするのがよいと思うのですが、その際にブラシだけは目的に合ったものを適材適所で使うことをお勧めしたいです。

ボビイ ブラウンには当初から細かく目的別のブラシが揃っています。
カウンターでメイクレッスンを受けながらブラシ使いを勉強させてもらったことが何度かあるのですが、細かい使いわけに感心しました。いまあるコレクションも目もとまわりだけで5種類!
カラーをアイホール内につけるときに使うのが基本のアイシャドウ ブラシ。
まぶたのベースやつけたアイカラーの幅を広げていくときにはアイスイープ ブラシというもの、スモーキーに発色させたいときにはアイスマッジ ブラシというものがあって、スイープ(掃く)とかスマッジ(ぼかす)とか専門ワードもブラシの用法と一緒に覚えました。
なにげに英語の勉強にもなるんです(笑)。
他にも色の境目をぼかしたりブレンドしたりソフト発色させたいときに本当にいい仕事をしてくれるアイブレンダー ブラシがあったり、それぞれ用途別の毛量、形になっていて、目的に合ったものを使うか使わないかで仕上がりが全く違ってきます。
頑張って目もとをメイクしているなかで「どうもこの作業がうまくいかない、下手すぎる」と思ったら、適材適所のブラシを取り入れると「なんだこんなに簡単だったの!?」と思うことが多々。
「技術不足は優秀なツールがあれば補うことができる」というのは長年メイクをしてきて実感する事実です!
今回の赤みブラウンも色の発色のさせかたがキモですので、ブラシ選びや使いかたのレクチャーもぜひ受けてみてください。
美容ジャーナリスト
渡辺佳子

東京外国語大学を卒業後、欧州留学を経て美容記事作りの仕事をスタート。30年以上にわたって美容にかかわる流行りごとや最先端事情を分析して発信し続け、〝ビューティ界の目利き〟として幅広い世代に支持されている。(イプシロン所属)
www.ipsilon-japan.com/profile/keiko/